連載
暮らしと聴くこと
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「聴くことしかできなかった」と落ち込んでしまう時
元気をなくしている人に
なんて言葉をかけたらいいのかわからなくて、
“聴くことしかできなかった”と
がっかりしたり、落ち込んだ、というお話を聴くことがあります。
相手に何か役に立つ言葉、気の利いた言葉を言えず
力になれなかった、というのが大きな理由のようです。
元気をなくしている人、悩んだり困ったりしている人に
“聴くことしかできなかった”ことは
力になれなかった、と言えるでしょうか?
ただ、ひたすら聴くことは
相手が、安心して話せるための大きな力になります。
話したいことを誰かに遮られることなく
自分のペースで話せることは
すっきりしたり、気持ちの整理もできます。
ですので
元気をなくしたり、悩んでいる人の話を聴くとき
“自分の思いは話さずに、
ただただ相手の話に耳を傾けることができた“ことは、
相手を支える大切な関わりです。
“聴くことしかできなかった”
とがっかりしたり落ち込むよりも
“聴くことをしっかりできた”
“聴くことだけを大事にできた”
と、自分の関わりを認めてあげる。
聴き手も、そんな満足感や自信をもてるといいですね。
ただ、ひたすら聴くことだけをしてみる。
それは悩んでいる相手をあたたかく支える
大切な大切な関わりです。
さて、写真は
近くの山道で見つけたサルトリイバラの実。
きれいな緑。
きれいな丸い形。
赤くなった時も好きですが
この時期しか見ることができないこの色も大好きです。
青々とした葉っぱと同じ色。
ふと見つけた時、嬉しくなります。
そこにあるだけで、
見る人の気持ちを素敵な気持ちにする植物たち。
散歩の楽しみです☺️